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リハビリブログ

リハビリ勉強会  ~PT・OT向け嚥下障害の基礎知識~

土肥STの「PT・OT向けに嚥下障害の基礎知識」に関する勉強会があったので紹介します。
PT・OTにもわかりやすいように、摂食嚥下障害の基礎から実際に患者さんが食べている食事
の試食などを体験し、改めて患者さんの立場にたって考えることの大切さを学ぶ機会となりま
した!!
ご飯を口から食べることは当たり前の事ですが、簡単なことではありません。自分の能力以上
の食形態を食べると誤嚥し肺炎になる危険性もあります。
リハビリとしても栄養状態が悪い患者さんではリハビリ効果が大きく変わってくるため、積極
的に栄養を取ってもらえるよう努力しております!!

~摂食嚥下障害とは~

まず、摂食嚥下障害とは何なのか・・・
摂食食事をとること全般
嚥下」=食物を口腔から咽頭へ、咽頭から食道へ、食道から胃へ送る一連の運動

食欲低下、意識障害、嚥下運動障害など様々な原因により食事をとれないことを摂食障害とい
います。では、臨床でよく耳にする「誤嚥」、それと混同されやすい状態である「喉頭侵入
これらの違いについてわかりますか・・・?

【解説】
健常な方は飲み込んだ食物はそのまま食道へと入っていきますよね。
しかし、嚥下機能が低下している方では気管へと侵入してしまうことがあります
文章だけではなかなかイメージがわかないと思いますので、下の図で説明していきますね。

図・左 食物や飲料が声門を超えて気管内に流入する状態=「誤嚥
図・右 食物や飲料が声門を超えて気管内に流入しない状態=「喉頭侵入

そしてこのいずれも、「むせ」の原因となります。

みなさんが実際に臨床現場で「この人誤嚥しているかも?」と思うのはどんな時でしょうか?
一番わかりやすいサインとして、「むせているかどうか」ではないでしょうか。

ところで、「むせ」=「誤嚥」だと思っている方も多いのではないですか?

実際に私もそう思っているところがありました。
むせる」=「誤嚥
この考え方は間違っており、むせる原因は誤嚥だけではないんです!私たち健常者でも、辛味や酸味が強いものを食べたときにむせることはありますよね?
つまり「むせる」ということは、咽頭や喉頭などに分布する咳嗽反射受容体が刺激されたことによって引き起こされる咳嗽反射をいうわけです。

そのため、食事動作の時に生じる「むせ」といのは、分かりやすく分類すると3つに分けられます。
1 誤嚥した際に生じる「むせ」
2 喉頭侵入の際に生じる「むせ」
3 食物の化学的刺激によって生じる「むせ」
★ここで注意が必要なことは、むせがない誤嚥もあるため、「むせてない=安全」と言うわけでは
ないということも理解しておく必要があります。

ここまでは、注目されやすい「喉」だけに着目してきましたが、摂食嚥下障害の原因は他にも
あります!
例えば・・・
脳や目に問題があれば、食物を認識できないこともありますよね。
舌に問題があれば、味覚が低下し、食欲が低下することもあるでしょう。
このように、喉以外にも様々な原因による摂食嚥下障害は引き起こされるわけです!
では、それぞれの役割を通して食事動作ではどんなことに注目しなければいけないのか、
5つの分類に分けて評価していく必要があるため、各段階のもつ役割から説明していきますね。

食事を段階に分けると、
先行期」=食べ物を認識して口に運ぶまでの段階
準備期」=食べ物を口へ取り込み、咀嚼して食塊形成する段階
口腔期」=舌を使って食塊を咽頭へ送り込む段階
咽頭期」=食塊を咽頭から食道まで運ぶ段階
食道期」=食道の蠕動運動により食塊が胃に送り込まれる段階
の5つの分類にわけることができます。

上の図からも,摂食嚥下障害には喉以外にも様々な原因があることがわかっていただけたのではないでしょうか。

 

~嚥下調整食の体験~

講義のあとには、実際に患者さんが普段食べている嚥下調整食を試食しました。

下の図は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類です。
ピラミッドの上から下に行くほうど普通食に近づいていきます。
それぞれについて説明していると長くなってしまうので、気になる方はぜひ調べてみてください。

実際に私が、患者さんが食べているものを食べてみた感想は・・・

「嚥下調整食0j、1j、0t」
ひとことでいうなら、普通のゼリー!
口腔内に付着する感じがなく、飲み込みやすいものでした。適度に甘みもあり、おいしく感じ
ました。

「嚥下調整食2」
粥ゼリーや、ペースト状のものですが、お世辞にもおいしいとは言いがたいものでした。
ペースト状にしている分、わずかな舌の力でもまとまりやすいんですが、食物の匂いがダイレ
クトに感じられて・・・。
なかなか患者さんの食が進まないのも納得でした。

「嚥下調整食3」
食物としての形が残っている分、嚥下調整食2よりかは、おいしく感じられました!
2同様に、まとまりやすく、飲み込みやすかったです。

「嚥下調整食4」
食物はもとの形を残してるので、視覚的にも、何を食べているか実感することができ、何より
食べやすく、味もおいしかったです。
普通のおかずと比べると、柔らかく、口腔内で簡単に押しつぶすことができました!

みなさんも食事介助の際に「なんで思うようにたべてくれないんだろう・・・?」と感じたことが一度はあるのではないでしょうか?実際私も食事介助をしていてそう感じることがありました。

患者さんからは、水分が多いご飯やペースト状の食物、とろみつきの水分や食べ物がおいしくないと訴える声をよく耳にしましたが、セラピストの立場からすると「もっとたべてほしい!」って思ってしまいますよね。でも今回の抗議と嚥下調整食を体験して「なんで患者さんが食べれないのか。」「食べたくないというのか。」 これらの疑問を少し解決でき、患者さんの気持ちが理解できた気がします。

また食事に関しては、療法士だけではなく栄養科や病棟の介護員など、様々な職種が携わっています。多職種が連携することによって、患者さんがもっと気持ちよく食事ができる環境を提供していきたいと、今回の勉強会を通じて感じました!

これからも、もっと患者さんの気持ちに寄り添いながら食事の重要性を共有していきたいと思います。

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