皆さまこんにちは。梅雨明けが待ち遠しく、夏がやってくるのが楽しみな時期ですが、いかがお過ごしでしょうか?
この時期から熱中症の方が増えてまいりますので、水分補給をして、体調を崩されないようお気をつけください。
今回の健康セミナーは「成年後見制度」について、岸和田平成介護支援センターの山田ケアマネジャーがお話しいたしました。
突然ですが、皆さまは成年後見制度をご存じでしょうか?
名前は聞いたことがある、もしくは、難しくてよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
成年後見制度とは…
「判断能力が十分でない方を対象に、財産や権利を守る為のお手伝いをしてもらえる制度」のこと。
判断能力が不十分でない方とは、認知症、知的障がい、精神障がいなどをお持ちの方など。
財産管理や施設入所契約等の法律行為を本人に代わり成年後見人等が行い、本人の権利を守ります。
判断力があり、障がいや認知症とは関係ないから、知らなくても私は大丈夫と思った方。
いざという時に備えて覚えておくと、役立つ時がくるかもしれません。
今は必要ないと思っていても将来、
・認知症になったとき
・交通事故等で脳に障がいが残り、判断力が低下してしまったとき
・近親者に障がいがあり、将来的に誰かに手伝ってもらいたいと思ったとき
などにもこの制度を利用することができます。
また、任意後見人制度という自分が判断力が低下した時に備えて支援してもいらいたいこと、してもらいたい人をあらかじめ決めておくことができる制度もあります。
あらかじめ自分でどのようにしたいか希望を決めておくだけでも安心できますし、家族や大切な方に迷惑や苦労をなるべくかけたくないという方にはいいかもしれません。
知らない人や他人にお金の管理をお願いすることが心配な方もいらっしゃるかと思いますが、後見人は家庭裁判所が選任を行います。
後見人は裁判所に報告し、家庭裁判所から監督を行い、任意後見人は任意後見監督人を家庭裁判所が選任することで、任意後見人の監督を行うため安心です。
勝手にお金を使われていたとか、勝手に契約をされていたなんてことにならないようしっかり、家庭裁判所が監督してくれます。
少し難しい内容になってしまいましたが、制度の内容よりも困ったときに利用できる制度があること、相談窓口があることだけでも頭の片隅にそっと残しておいていただければ幸いです。
今回、参加された皆さまも資料を見ながら熱心に説明をお聞きになっていました。
次回の健康セミナーも皆さまのご参加をお待ちしております。